悲劇の愛馬エクストラシチー 引退



全26戦。様々な厩舎事情の渦の中に飲み込まれていった悲劇の馬エクストラシチー。

しかし、ほっさん愛馬最長の7歳まで走ってくれた功労馬。

結局1勝だったが、厩舎さえ良ければ2勝は確実だった。

やはり走る馬は馬、厩舎、馬主、全てが上手く噛み合わないと生れぬ。

いい勉強をさせて貰いました。

ありがとうエクストラシチー。

(2011年1月14日完結)

2011年1月14日 立ち上げ

●アフリート産駒としてかなり期待していました

 エクストラシチーの発売当初は私は今ほど活躍愛馬もおらず、購入愛馬はエドワーズシチーの1勝。無料提供馬のオペラシチーはオープンで活躍してくれましたが、これは配当としては少なすぎます。そんな低迷状態でしたので馬券で少し当たった時に1口馬主購入の為に資金を残しておくといった1口生活でした。

 当時も馬券の小当たりがあり、少し資金に余裕があったので、自分の1口生活としては初めて4頭もの愛馬を購入しました。ステップシチー、フォレストシチー、ディヴァインシチー、そしてこのエクストラシチーでした。

 購入金額ではこの中でエクストラシチーがもっとも金額が高く(エクストラシチー 募集総額1800万円、ステップシチー 同1400万円、フォレストシチー 同1200万円、ディヴァインシチー 同1200万円)、期待も一番でした。以下は2007年5月12日の初優勝時に私が発表した記事です。
 2004年産募集馬カタログが同年末に届きまして(友駿ホースクラブはこんなに早く馬を購入しなければいい馬は売れてしまうのだ!はっきりいって幼すぎて馬体とか見てもはっきりとはわからない!)、私もあれやこれやと吟味したわけですが、まず最初に目についたのがエクストラシチーでした。父アフリートはダート馬ですが、その産駒は文句なく、毎年種牡馬ランキングのベスト10に入る大種牡馬です。前々からアフリート産駒を欲しいと思っていたところ、値段も38000円(総額1800万円)と手頃で(当時アフリートの種付料だけで500万円でしたから、安いと思いました)、しかも母アルテミスシチーは2勝馬母父ブライアンズタイムもブルードメアサイアーとして華やかではないものの、手堅い成績を収めていました。当時問題は新鋭の宮本博調教師がどうなのかということだけでした。

 ところが、宮本博調教師は凄腕で相馬眼もあり、現在の私の一押し厩舎の1つです。
 この記事をご覧いただいてもわかりますように、エクストラシチーへの期待感がわかります。

 2006年10月8日、この4頭の先陣を切ってディヴァインシチーが出走、6番人気6着でした。しかし、ディヴァインシチーは2戦目ダートに変わるとガラリ一変9番人気ながらも勝ち馬と僅差の3着に入り翌年4月29日には勝ち上がってくれます。

 次にデビューしたのはフォレストシチーでこちらはデビュー戦11番人気ながら3着とすぐにでも勝てそうな気がしていました。

 その次にデビューしたのがエクストラシチーですが、こちらはなんと8番人気8着。なんとも見どころの少ない1戦でした。

 もっとも期待していたエクストラシチーが一番成績が悪いなんてとがっくりしたことを覚えています。そんなことからエクストラシチーの2走目はほとんど期待もしていませんでしたが、なんとなんと新潟のダート1200mで7番人気ながらも優勝!!あまりの嬉しさにその日のうちに特集を立ち上げ、これが現在の当サイトの愛馬特集の走りとなっています。ですから、私とこのサイトはエクストラシチーに始まりエクストラシチーと共に歩んだ4年間だったと言えます。

●北海道でも好走し調教師からも2勝目は間近というコメントでした

 2戦目で勝ち上がったエクストラシチーはその後北海道に移動、緒戦は3番人気に支持されるも7着でしたが、北海道2戦目は勝ち馬から0.2秒差の4着。クラス勝ち上がりが完全に眼中に入ってきました。宮本博調教師からも2勝目は時間の問題というコメントが発表されました。


 ここで馬格のないエクストラシチーは馬体回復の為に放牧に出ますが、そこが悲劇の始まりでした。別に怪我や故障などもないのになかなかトレセンに戻してくれません。馬房の都合を繰り返すばかりで、やっと馬房の都合がついたと思えば馬インフルエンザで陽性反応出て戻れなかったりとグズグズしている内に1年が過ぎてしまいました。

 馬がもっとも活躍できるであろう期間に骨折や屈腱炎などの重症でもない馬が1年間も放牧先でゆっくりとしていては強くなるわけもなく、また全体的に早熟傾向の強いアフリート産駒として、時間の経過はプラスになることはなく、その後会員の強い意向などもあり関東の平井雄二厩舎に転厩になりますが、ここはただ数を走らせるばかりで工夫がなく、ついに2勝目を挙げることができずに引退となりました。

●私の中では功労馬です

 一時期全く期待できない時もあり、1年前にも次走で進路(引退か否か)を決めると何度も繰り返され、いつ引退してもおかしくない状態が続いたエクストラシチーですが、過去、我がほっさん愛馬で7歳の正月を迎えた馬は今までいませんでした。このエクストラシチーが初めてです。

 私は力はありそうなものの、脚部の不安などで無念の引退をした馬を多く遭遇していますし、そうなるくらいなら、弱くても無事是名馬でどんどんとその雄姿を見せてくれる方が良いと思っていました。確かに平井雄二厩舎の使い方は仕上げもせずにレースに使うものでとても肯定できるものではありませんが、それでもなんだかんだといって26戦できたことには感謝をしています。十分満足させていただきました。ですから、私の中ではこのエクストラシチーは非常に思い入れの強い馬であり、成績こそたいしたことはありませんが、功労馬です。

 本当に長い間大きな故障もなく良く走ってくれました。たまたま関西での出走が少なく、また出走した時は私の都合が合わずに生で応援することはできませんでしたが、思い出深い愛馬です。

これを持ちまして、2007年5月12日から追いかけ続けた愛馬エクストラシチーの特集は終了させていただきます。

ありがとうエクストラシチー!!十分に楽しませてもらいました。

最後までご愛読ありがとうございました。

2011年1月14日作成
エクストラシチーの過去の特集をご覧になりたい方はこちら

2010年12月25日 第26戦 500万下 小倉ダ1000m (9着/14番人気)

2010年12月 5日 第25戦 500万下 小倉ダ1000m (14着/13番人気)

2010年11月 6日 第24戦 500万下 福島ダ1150m (10着/13番人気)

2010年10月23日 第23戦 500万下 福島ダ1000m (8着/12番人気)

2010年 7月17日 第22戦 500万下 新潟ダ1200m (9着/14番人気)

2010年 5月23日 第21戦 500万下 新潟ダ1200m(8着/12番人気)

2010年 5月 1日 第20戦 高田城特別 新潟ダ1200m (5着/14番人気)

2010年 3月28日 第19戦 500万下 中京ダ1000m (9着/10番人気)

2010年 3月 6日 第18戦 500万下 中京ダ1000m (7着/14番人気)

2010年 1月30日 第17戦 500万下 中京ダ1000m 若手騎手限定戦 (7着/13番人気)

2009年12月 2日 第16戦 JRA指定交流 アーバンステージ師走賞 大井ダ1200m (9着/13番人気)

2009年11月 1日 第15戦 500万下 東京ダ1300m (16着/13番人気)

2009年 9月21日 第14戦 500万下 新潟ダ1200m (7着/13番人気)

2009年 8月29日 第13戦 500万下 新潟ダ1200m (9着/14番人気)

2009年 7月 5日 第12戦 500万下 福島芝1200m (13着/15番人気)

2009年 5月17日 第11戦 湯沢特別 500万下 新潟芝1200m (16着/14番人気)

2009年 4月11日 第10戦 500万下 福島ダ1150m (10着/12番人気)

2009年 3月21日 第9戦 500万下 中山ダ1200m (13着/11番人気)

2009年 2月22日 第8戦 500万下 京都ダ1400m (16着/15番人気)

2008年11月30日 第7戦 500万下 京都ダ1200m (13着/12番人気)

2008年 8月 3日 第6戦 筑紫特別 500万下 小倉芝1200m (8着/9番人気)

2008年 7月20日 第5戦 500万下 小倉ダ1000m (11着/9番人気)

2007年 6月30日 第4戦 500万下 函館ダ1000m (4着/7番人気)

2007年 6月16日 第3戦 500万下 函館ダ1000m (7着/3番人気)

2007年 5月12日 第2戦 3歳未勝利 新潟ダ1200m 初優勝!! (1着/7番人気)

競馬徹底分析ほっさんサイトトップページに戻る